アンケート作成前に注意すべきこと
調査票が出来上がったら、入稿前にご確認ください。 |
アンケートの入力件数が少ない場合は大きな問題になりませんが、大量になった場合、料金もかかるし納期もそれなりに掛かってしまいます。
お料理はちょっとした塩加減で、美味しくもなるし不味くもなってしまいます。
料理を全部作ってしまってから(印刷⇒配布⇒回収)不味くなってしまったと後悔されても手の施しようがありません。
アンケート調査票もちょっとした変更で、入力しやすい調査票に変更できます!
◆ 特におススメ及び注意して頂きたい下記3点 ◆
《 目 次 》 |
1) アンケート入力料金が割高にならない調査票設計 |
2) 数値回答は回答欄を工夫 |
3) データクリーニング |
1) アンケート入力料金が割高にならない調査票設計とは?
調査票を作成する時、設問やそれに対応する選択肢を考える等、かなりの労力がかかります。そして紙媒体のアンケートの場合は、それに付随してアンケート入力が必要になってきます。 長年アンケート入力に携わってきた弊社が気になるのは、調査票が出来上がった時点で、ご自身でアンケートに答え、それを入力して検証されていないと思われる調査票です。 下記に示す通り、選択肢の前に数値が有るか無いかで入力単価に倍以上の差が出ます。ちょっとした事を注意することで入力料金はグッと抑えられます! |
◆選択肢の前に数値が無いバージョン |
◆上記設問の回答で「電話」「メール」「google」「カメラ」を選択した場合、Enterキーで該当選択までもって行き、「1」を入力すると下記の通りになります。
◆選択肢の前に数値が有るバージョン |
◆上記設問の回答で「電話」「メール」「Google検索」「カメラ」を選択した場合、弊社の入力は、1・2・6・8と下記の表通り入力します。
選択肢の前に数値が無い場合、「表1」の通りに回答が無い項目もEnterキーも含め、12タッチ入力します。 選択肢の前に数値が有れば、「表2」の入力データの通り、「1・2・6・8」と入力して、TAB入力で4タッチで済みます。 マクロプログラムで「表1」の出力データに出力します。 |
2) 数値回答は回答欄を工夫するとは?
アンケート設計者が熟考して作成した設問も、回答者には質問の意図がうまく伝わらないこともあります。
ほんの少し手直しをすれば回答者が容易に答えられるアンケート票になります。下記のような”惜しい”アンケート票になっていませんか?
◆単位がない、単位が分かりづらい設問はありませんか?
〈例〉 問. 御社の年商は何万円ですか。
このような回答の記入があった場合、回答者はA、Bどちらも1000万円と回答としたつもりですが、Bの回答も大企業の場合ありえますが、回答者は1000万円と回答したつもりですので、Bをそのまま入力すると100億円になってしまい、調査結果に多大な影響が出ます。
このような設問の場合、回答の求め方を注意しなければいけません。
◆ ◆ ポイント ◆◆
★単位を回答の右側に設定
★1桁ずつ枠を作る
数値回答の場合、大きくなるような数値には単位をつける場合がありますが、回答者は単位に気づかないで回答される場合があります。このように単位に気づかない回答があった場合、せっかく苦労して集めたアンケート票でも、その設問は使い物にならなくなってしまう場合がありますので注意が必要です。
3)データクリーニングとは?
アンケート回答は、回答者自身にとってあまり得することはなく「お願いされたから回答する」がほとんどです。そのため、回答させたアンケートに対して見直しはほとんどされません。
◆数値回答を集計する場合大きく分けて2通りあります。
① カテゴライズして集計
② 平均値・中央値・標準偏差等で集計
このようにカテゴライズする場合、回答者が単位に気づかず回答されても大きな問題になりません。しかし、②で集計の場合、設問の単位が”万円”なので、単位に気づかず回答された数値との差が1万倍違うので、そのまま集計は出来ません。
このように明らかに誤回答と判断できた回答があった場合、削除や修正、正規化などを行い、データの品質を高めること(データクリーニング)が必要になってきます。
データクリーニング方法は大きく分けて3通りあります |
1. 記名アンケートの場合、回答した本人に直接尋ね修正する |
2. 法人名等の記載があった場合、推定して修正する |
3. 数値の大きい回答は異常値として処理する |
アンケート集計やアンケート入力について、 ご不明な点はコチラからお気軽にお問合わせください。 |