アンケート入力会社の実態
アンケート会社のPR文を読むと、単納期・高い入力精度更に格安料金と謳い文句がほとんどです。発注者にとっては最高と思いますが、謳い文句の通りにはなかなか行きません。
入力会社の実態
入力会社の実態は下記の通りです。どの入力会社も一長一短があります。
海外の企業(発注元は日本の会社)に発注(漢字があるアンケート等は中国)
海外の会社に委託した場合のメリットは単価が安い事です。デメリットは日本語の入力に不慣れな事です。中国の大手の会社は日本人スタッフや日本語が得意なスタッフを取り揃えています。しかし繁忙期などは日本語の入力が難しく、精度の悪い成果物になる可能性があります。
全国の入力を得意とする在宅オペレーターに依頼
在宅オペレーターに依頼している会社も単価は安いです。デメリットは仕事の出来上がりに一貫性がない事です。在宅オペレーターを抱えている会社もその点は特に気使っていますが、限界があります。
入力専門会社で社内入力
社内オペレーターを抱えている入力専門会社のデメリットは単価が高い事です。入力の仕事は1年を通して考えてみた場合、忙しい時もあれば暇な時があります。暇な時で仕事がなくても社員にはお給料は支払わなければなりません。上記2つの会社の場合、仕事がない時は発注をしないので、単価も安く抑える事ができます。メリットは入力責任者が発注者の意見を確認しオペレーターに指示するので入力精度が優れている事や入力成果物に一貫性がある事です。安く仕上がっても入力の成果物がお粗末な場合使いものになりません。
アンケート入力の方法
- オペレーターが1度入力(単価は安くあがるが入力精度はいまいち)
- オペレーターが入力したデータをプリントして目視チェック
- 一人目のオペレーターが入力したデータと別なオペレーターが入力したものをマッチングしてアンマッチのデータを修正(ダブルエントリー方式)
- 入力専用マシンで一人目のオペレーターが入力したデータを別なオペレーターが入力。一人目の入力ミスが見つかった時、その場で別なオペレーターが修正入力(パンチ・ベリファイ方式)
中国の入力会社の実態
日本の会社のかなりの仕事の入力を中国でやっています。単価も日本での入力単価の1/3位です。中国人は爆買いをするほどのお金持ちと思いますが、なぜ安い単価でお仕事が出来るか。これは中国人から聞いたことと合わせ、筆者が推定した事ですが、中国ではお仕事がない時、無い時のお給料は支払わないそうです。その場合、オペレーターは他の会社に簡単に移るそうです。今でも中国は人が多いので、田舎から出てきた素人の人を教育して一人前のオペレーターにするそうです、半年もすれば入力は一通り入力できるようになるので人権費を抑える事が出来るようです。
まとめ
アンケート全般に関し予算があると思いますが、アンケートは結構お金がかかります。アンケート入力・集計・報告書作成や納期などどの程度予算を確保すれば良いかを考えて、発注すれば良いと思います。